こんばんは、スタッフのUです。
昨日27日(月)未明にこんなニュースがありました。
台風1号発生、史上7番目の遅さ…あす広い範囲で警報級大雨の恐れ : 読売新聞オンライン
「史上7番目の遅さ」とあるので、統計のある1951年以降、台風1号の発生が最も遅かったのがいつだったのか調べてみると、1998年の「7月9日」だそうです。
逆に、台風1号の発生が最も早かったは、なんと!2019年の「1月1日」!でも、1951年以降の74年で、1月に台風1号が発生したのは27年もあるようで。
台風に関しても調べ始めると色々なことが出てきますね。
Q1. 台風とハリケーンとサイクロンの違いは?
A1. 基本的には地理的な位置によって区別されますが、サイクロンがちょっとややこしいですね。
- 台風…北西太平洋(正確には北半球の東経100度〜東経180度)に位置する熱帯低気圧
- ハリケーン…北部大西洋、東部北太平洋(北半球の西経140度より東)、中部北太平洋(北半球の西経140度〜西経180度)および南東太平洋(南半球の東経160度より東)に位置する熱帯低気圧
- サイクロン…サイクロンは一般の「低気圧」の総称で、その意味では台風もハリケーンもサイクロンの一種ということになりますが、台風とハリケーン以外の場所(インド洋・南太平洋など)に位置する強い熱帯低気圧を指すこともあります。
上記のように、位置によって呼び方が決まりますので、ハリケーンが西経(東経)180度を超えて、北西太平洋に入ってくると台風と呼ばれることになります。
Q2. 台風とタイフーン(Typhoon)は同じものか?
A2. 厳密には、定義が異なるようです。
日本の気象庁は、最大風速が34kt(ノット)(秒速約17.2m)以上の熱帯低気圧を「台風」と呼びますが、国際的には最大風速が64kt(秒速約32.7m)以上の熱帯低気圧を「タイフーン(typhoon)」と呼ぶそうです。ちなみにハリケーンも、この最大風速64kt以上の熱帯低気圧を指すようです。どうりでアメリカのハリケーンのニュースなどを見ていて、日本の台風よりも被害が甚大な印象を受けるわけですね。
Q3. 台風の名前はどうやって決まる?
毎回知恵を絞って命名しているわけではなく、2000年以降は、台風委員会(日本含む14カ国等が加盟)が140個の固有の名前(加盟国などが提案した名前)を付けることになっているそうです。2000年の台風1号にカンボジアで「象」を意味する「ダムレイ(Damrey)」というアジア名が付けられ、以後、発生順にあらかじめ用意された140個のアジア名を順番に用いて、その後再び「ダムレイ」に戻る仕組みだそうです。
今回の台風1号は「イーウィニャ(Ewiniar)」ですので、このリストの9番目ですね。日本からは、様々な理由があって「コイヌ」や「ヤギ」や「ウサギ」などの星座名に由来する名前が提案されているようですが、なんとも緊張感が削がれるような…。
ともあれ、まだこの後も大雨が続くようですので、皆さま、どうかお気をつけて。
仕事でもそうですが、危機的な状況になってから諸々振り返ったり準備したりするのでなく、日頃から危機管理と準備を怠らないように心がけていきたいものですね。