ピッチとストライド

こんばんは、スタッフのUです。

先日なにげなくテレビをつけると、

世界陸上の女子マラソンが行われており、

先頭の選手二人が40km地点を過ぎようかという場面でした。

その時点での各選手の様子が映し出される中、

普段あまり見慣れない走法の選手が。

7位に入賞した小林香菜選手です。

小林選手の走法はいわゆる「ピッチ走法」。

陸上競技の走りの速さに影響を与えるのは、「ピッチ(単位時間あたりの歩数)」と「ストライド(一歩あたりの歩幅)」の大きく二つで、

そのどちらを持ち味にするかによって「ピッチ走法」、「ストライド走法」という区別がなされますが、

小林選手は完全な「ピッチ走法」型。

市民ランナーのピッチが約180歩/分、

マラソンのトップアスリートたちのピッチ数が約200歩/分ほどであるところ、

小林選手のピッチ数は約220歩/分だそうで。

今回トップに入った二人のアフリカの選手たちに比べると、

見た目はどうしてもバタバタした感じの印象に見えますが、

それだけの回転数まで上げることによってストライド分の不利を乗り越えているのですね。

オリンピックの女子マラソンの金メダリストである高橋尚子さんも野口みずきさんもピッチ走法でした。

人間、万能ではありませんので苦手なところも必ず出てきますが、

そこを自分のできること、得意なことを活かしながら補っていきたいものですね。

しかし…オリンピックもそうですが、真夏にマラソンをするのはそろそろ止めた方がいい気がするのですが…。

(写真は、私が6年前に参加した大阪淀川マラソンで、スペシャルゲストとして来られていた高橋尚子さん)