スナフキンからの戒め

こんばんは、スタッフのUです。

先月末、いくつかの展覧会を観に東京に行ったのですが、

そのうちの一つが『トーベとムーミン展』@森アーツセンターギャラリー。

「トーベ」とは、『ムーミン』の作者のトーベ・ヤンソン(1914-2001)のこと。

会場内はごく一部を除いて写真撮影が可能で、

みんなが展示物の写真を撮っていた関係でいたるところで撮影渋滞のようなものが起きていたのですが、

展示の途中からなぜか突然人の流れがスムーズに。

何が起こったのかと思ったら、そこには『ムーミン』の作中のこんなセリフが。

「なんでも自分のものにして、持って帰ろうとすると、むずかしくなっちゃうんだよ。ぼくは見るだけにしてるんだ」(『ムーミン谷の彗星』よりスナフキンのセリフ)

私も、それまでパシャパシャ写真を撮っていた自分の行動を恥いり、

その後は極力写真を撮らないようにしました(少しは撮りましたが…)。

花火大会などでも、みんなが花火を直に見ずにスマホで動画撮影しているという光景が見られたりしますが、

スナフキンの言うとおり、その場で見るだけにするのが大切ですね。

医療の世界でも、数値的な記録を残し、客観的に分析することが基本ではありますが、

患者さんをちゃんと見るということはそれ以前の基本と言えるかも知れません。

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