「国民の祝日」と「国民の休日」

こんばんは、スタッフのUです。

本日2月11日は「建国記念の日」で、仕事が休みの方が多いかも知れませんね。

ところで国民の祝日も、私のような昭和生まれの人間からすれば私が子どもだった頃と比べてだいぶ変化した印象で、正直なところちゃんと覚えていない祝日も増えてきました(特に私のようにフリーランスで仕事をしる方の中には、祝日もほとんど関係無いような人も多いのではないでしょうか)。

ということで今回は現在の「国民の祝日」を調べてみました。

1月1日元日

1月の第2月曜日(いわゆる「ハッピーマンデー制度」ですね)…成人の日(1999年までは1月15日が「成人の日」でした)

2月11日建国記念の日

2月23日天皇誕生日(昭和生まれの人はこれまでに2回天皇誕生日が変わる体験をしましたね)

春分日(2091年までは3月20日か21日のいずれか)…春分の日

4月29日昭和の日(1988年までは「天皇誕生日」,1989年から2006年までは「みどりの日」でした)

5月3日憲法記念日

5月4日みどりの日(2006年までは4月29日が「みどりの日」でしたが、2007年から4月29日が「昭和の日」に変更されたことにより、同じく2007年から5月4日が新しい祝日として「みどりの日」になりました)

5月5日こどもの日

7月の第3月曜日(ハッピーマンデー)…海の日(2003年から。1996年から2002年までは7月20日が「海の日」でした)

8月11日山の日(2016年から)

9月の第3月曜日(ハッピーマンデー)…敬老の日(2002年までは9月15日が「敬老の日」でした)

秋分日(2102年までは9月22日か23日のいずれか)…秋分の日

10月の第2月曜日(ハッピーマンデー)…スポーツの日(1964年の東京オリンピックの開会式が10月10日だったことを受け、1966年から1999年までは10月10日が「体育の日」でしたが、2000年以降は「ハッピーマンデー制度」で10月の第2月曜日が「体育の日」になり、2020年以降は「スポーツの日」と改名。2020年は東京オリンピックの開会式予定日の7月24日、2021年は延期された東京オリンピックの開会式の当日に当たる7月23日が「スポーツの日」になりました)

11月3日文化の日

11月23日勤労感謝の日

以上です。

ところで、「国民の祝日」のことを日常的に「祝祭日」と言ったりしますが、「祝日」と「祭日」の違いはご存知でしょうか。

「祝日」は上記のような「法律で定められた休日」のことですが、「祭日」というのは元々宗教儀礼を行う日で皇室祭祀令で定められていましたが、1947年で皇室祭祀令が廃止されたため、現在は法で定められた「祭日」は存在しません。ただ当時の祭日のいくつかが、以下のように現在の祝日として引き継がれています。

紀元節→建国記念の日(今日ですね)

春季皇霊祭→春分の日

昭和天皇の誕生日→昭和の日

秋季皇霊祭→秋分の日

明治節→文化の日

新嘗祭→勤労感謝の日

あと、皆さん「国民の休日」というものをご存知ですか?これは1988年以降「2つの祝日に挟まれた平日を休日とする」と法で定められているものです。「みどりの日」が4月29日だった2006年までには、5月3日の「憲法記念日」と5月5日の「こどもの日」に挟まれた5月4日に適用されたケースがありましたが、2003年の法改正以降は9月の第3月曜日(9月15日-21日のいずれか)の「敬老の日」と秋分日(大半は9月22日か23日)の「秋分の日」に挟まれた日が「国民の祝日」になる可能性があります(9月20日が「敬老の日」で9月22日が「秋分の日」か、9月21日が「敬老の日」で9月23日が「秋分の日」の場合)。ちなみに2019年は5月1日が天皇の即位の日で祝日となったため、4月30日と5月2日に「国民の休日」が適用されましたね。

6月と12月はもちろんのこと、もっと祝日を増やして欲しいですね。

働くことももちろん大切ですが、しっかり休むこともとても大切ですね。私たちも日常の中でもオンとオフの切り替えを心がけ、休むときにはしっかり休んで仕事への英気を養いたいものです。

冬の水分不足にご注意

こんばんは、スタッフのUです。

ここしばらく体の水分が不足気味になっている気がして調べてみる中で、冬も体が水分不足になりやすいということを知りました。場合によっては脱水症状になる場合もありますので注意が必要です。

「え?夏みたいに汗をかくわけでもないのに水分不足?」と思われる方も多いと思いますが、水分が足りているか不足しているかは、水分の排出量と摂取量のバランスによって決まります。

水分の排出は主に

  • 尿(約1.5L)
  • 大便(約0.1L)

そして、

  • 皮膚や粘膜、あるいは呼気などから失われる水分(不感蒸泄(ふかんじょうせつ))(約0.9L)

によってなされ、一日に計約2.5Lの水分が失われます(体の状態や環境などによって変動します)。

逆に、水分の摂取は主に

  • 食事(約1.0L)
  • 体内で食べ物をエネルギーに変える際に作られる水(代謝水)(約0.3L)

と、あともちろん

  • 飲料水

などによってなされるので、上記の数値から単純計算すると飲料水は一日で約1.2L摂取しなければ水分不足になりかねません(もちろんこれも体の状態や環境によって変わります)。

冬場の水分不足の大きな原因としては、「乾燥によって不感蒸泄が増えること」と、「夏場に比べ飲料水を摂取する機会が減ること」が挙げられるようです。

気温が下がり大気の飽和水蒸気量が減ることも乾燥の原因の一つですが、室内であってもエアコンで空気を直接暖めることで乾燥はさらに加速します。不感蒸泄を増やさないようにするために、室内では加湿器を使用したり濡れタオルを干すなどの乾燥対策が大切になります。皮膚からの不感蒸泄を減らす上では保湿クリームを塗ることも有効ですね(ポイントは加湿と保湿です)。

水分摂取については、意識的にこまめな飲料水の補給を行うことが大切なことはもちろんですが(飲酒は水分補給にはなりませんので念のため)、上に書いたように食事からも多くの水分を得ていますので三度の食事をしっかり摂ることも大切です。あと、脂肪よりも筋肉の方が水分をより多く蓄えることができますので、筋肉量を増やす意味でもこまめな運動が大切です。

あと、水分を適切に摂ることで気道が乾燥から守られ線毛の働きが活発になり、気道に侵入したウイルスが排出されやすくもなります。感染症予防の意味でも乾燥対策、水分摂取は大切ですね。

ギネス世界記録

こんばんは、スタッフのUです。

先日スーパーでケンミンの焼ビーフン(これって全国的に知られているのでしょうか??)を買ったところ、袋に「ギネス世界記録」の文字が。見てみると「最も長く販売されている即席ビーフンブランド」として、2020年1月31日にギネス世界記録として認定されたのだそうです(それを受けて、1月31日は「焼ビーフンの日」として一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されているそうです(制定はケンミン食品株式会社))。

こう見ると「ギネス世界記録」ってなんでもありか?という印象を抱きますよね。

中には「洗濯機を投げた最大距離」などというのもあって、ヨハン・エスペンクローナさんによる4.45mが世界記録だそうで(投げた洗濯機はドラム型で重さは46kg)。そんなものもありなのであれば、「◯◯を投げた最大距離」の「◯◯」の部分を変えればいくらでも新しい世界記録を作れそうな気もしますが、そこは当のギネス・ワールド・レコーズ側も良しとしているようです。

世界記録の舞台裏:「くだらない」記録も真面目に凄いと言える理由 | ギネスワールドレコーズ

ただ、どんな記録でも認定するかというとそういうわけでもなく、過去には認定されていたが現在では認定されていない例でいえば、環境に影響を及ぼす記録(大量の風船を空に放つなど)や健康や安全にかかわる記録などが該当するようです(アルコールなどの大量摂取、車などの速度違反を誘発させる記録、断眠の記録、時間関係なく量のみを競う大食いなど)。

そりゃそうですよね。記録よりもまずは健やかに日々過ごせることが大切です。

インフルエンザの流行はピークを過ぎたようですが、今度はマイコプラズマ肺炎の感染者数が増えてきているようです。

マイコプラズマ肺炎患者数 この時期としては過去10年で最多 | NHK

手洗い・うがい・マスクなどでしっかり感染対策をしっかりしましょう。

2025年度灘中学算数(1日目)の4番の問題の解説

こんばんは、スタッフのUです。

関西では先週の土曜日から中学受験が本格的にスタートしました(例年、共通テスト(元・センター試験)と同じ日に始まります)。

私は毎年灘中学の算数の1日目の問題だけは解いているのですが(灘中学の入試は2日間日程)、今日はそのうちの1問の解説をしてみたいと思います。

灘中学算数(1日目)4番

2025は9の倍数でも25の倍数でもあり、4つの位の数のうち1つだけが0です。4桁の整数のうち、9の倍数でも25の倍数でもあり、4つの位の数の1つだけが0であるものは2025を含めて全部で⬜︎個あります。

例年、灘中学の算数の1日目の1番の計算問題では、その年の西暦の年号を含む計算が出題されますが(今年は2.025という数字が含まれていました)、今年はこの4番でも「2025」という数字に関わる問題が出題されています。

過去にもこのブログで何度か倍数判定法に触れてきましたが、9の倍数は「各位の和が9の倍数」であり、25の倍数は「下2桁が00か25か50か75」です。まずどちらに注目する方が先の見通しが立ちやすいかですが、4桁のうち2桁を決定できる25の倍数判定法から注目する方が圧倒的に効率的でしょう。

25の倍数は「下2桁が00か25か50か75」ですが、「00」は0が2つなので「4つの位の数の1つだけが0」という問題の条件に合いません。つまり下2桁は25か50か75のいずれかです。

これで、求める4桁の数は⬜︎⬜︎25,⬜︎⬜︎50,⬜︎⬜︎75のいずれかの形と絞り込むことができます。

i ) 4桁の整数がAB25と表される場合(Aは1以上9以下の整数,Bは0以上9以下の整数)

問題の条件に「4つの位の数の1つだけが0」とありますので、0になるのは百の位のBしか考えられません。つまり、この4桁の数はA025という形になることがわかります。

ここで9の倍数判定法を考え合わせると、A+0+2+5が9の倍数となりますが、18以上の9の倍数になることはあり得ませんので、A+0+2+5=9で、A=2、つまり求める4桁の整数は20251個のみとわかります。

ii ) 4桁の整数がAB50と表される場合(Aは1以上9以下の整数,Bは0以上9以下の整数)

問題の条件に「4つの位の数の1つだけが0」とあり、すでに0は一の位で使われていますので、A,Bはともに0でないことがわかります。

ここで9の倍数判定法を考え合わせると、A+B+5+0が9の倍数となりますが、27以上の9の倍数になることはあり得ませんので、A+B+5+0は9か18のいずれかです。

 a ) A+B+5+0=9、つまりA+B=4の場合(A,Bはともに1以上9以下の整数)

  A,Bの組み合わせは、(A, B)=(1, 3), (2, 2), (3, 1)の3通り、

  つまり求める4桁の整数は、1350,2250,31503個です。

 b ) A+B+5+0=18、つまりA+B=13の場合(A,Bはともに1以上9以下の整数)

  A,Bの組み合わせは、(A, B)=(4, 9), (5, 8), (6, 7), (7, 6), (8, 5), (9, 4)の6通り

  つまり求める4桁の整数は、4950,5850,6750,7650,8550,94506個です。

iii ) 4桁の整数がAB75と表される場合(Aは1以上9以下の整数,Bは0以上9以下の整数)

問題の条件に「4つの位の数の1つだけが0」とありますので、i )と同様、0になるのは百の位のBしか考えられません。つまり、この4桁の数はA075という形になることがわかります。

ここで9の倍数判定法を考え合わせると、A+0+7+5が9の倍数となりますが、A+0+7+5=18となる場合、つまりA=6の場合しかあり得ません。つまり求める4桁の整数は60751個のみとわかります。

以上、i ) 〜iii )より求める整数は1+3+6+1=11(個)とわかります。いかがでしたでしょうか。

問題を考えるにも優先順位の付け方によって手間は大きく変わってきますね。私どもも今年も仕事の優先順位づけをしっかり行い、持てるリソースを出来うる限り効率的に医療に提供できるよう取り組んでまいりたいと思います。

阪神淡路大震災からもうすぐ30年

こんばんは、スタッフのUです。

阪神淡路大震災からもうすぐ30年になります。被災した当事者の方々からすれば自身の記憶が薄れていく方が喜ばしくもあるとは思いますが、社会としては記憶が風化していくことは必ずしも喜ばしいことばかりではなく、当時の教訓がちゃんと語り継がれていくことも大事なことだと思います。

今日は、当時私自身が体験したことと、そこから得られるささやかな教訓について書きたいと思います。

私は当時兵庫県伊丹市の実家で被災しました。私の実家から1kmほどの距離のところにある阪急伊丹駅は倒壊し、この震災を象徴するものの一つとして震災当日からしきりにテレビで取り上げられました。

さて、問題は当時のテレビによる取り上げ方です。私の実家の地域は発災後まもなく電気は復旧したので(ガスの復旧にだけ数日かかりました)テレビは見られる状態だったのですが、各テレビ局はこの阪急伊丹駅「だけ」が映るような形でニュースを流していました。実は、阪急伊丹駅周辺のビルは(ガラスが割れているところはあったものの)傾いたり倒壊しているものは一つもなかったのですが、テレビはそれらをカメラの画角から外し、震災の悲惨さを象徴する駅だけを映して流していたのです。

阪急伊丹駅近くに住んでいて、地震の当時北海道にスキー旅行に行っていた私の同級生は、その倒壊した伊丹駅の映像を宿のテレビで見た際に、自分の家族が死んだと思い全身の血の気が引いた、と後に語っていました(幸い彼の家族は全員無事でした)。つまり彼は、倒壊した駅だけの映像を見て(自分の実家も含めた)伊丹市全体が崩壊したという印象を抱いたのです。

それは愛媛県に住む私の母方の親戚も同様でした。朝テレビをつけると、1階部分が完全に押し潰された阪急伊丹駅の映像が流れている。安否確認のため私の家に電話をしたけれどまったく繋がらない(当時は携帯電話が普及する前で、この震災後は電話回線が輻輳し震災地域では発信も受信もままならない状況が続きました。もちろん、インターネットの利用も一般にはまったく普及していなかった頃です)。私たちの方からも無事を伝えるために電話をしようとしましたが、それも繋がらない。「U (私)の家は潰れて全員死んだに違いない」、私の親戚一同そう思い込んだと言います。発災の日の夕方にようやく電話が繋がった際、「あああ…生きとったかぁ…!!!」と泣き崩れた伯母の声は今でもはっきりと覚えています。

思わず長い話になってしまいました。

マスコミに限らず、私たちはついつい刺激が強いものにばかり目を向けてしまいがちですが、それでは全体像を見失うことになりかねません。自分の体調などにしてもそうだと思います。人間のからだやこころはなまものですので、大きな事柄の裏にたくさんの小さな事柄が起きている可能性もあります。そういう、隅々にまで視線を行き届かせる姿勢を、今年も大切にしていきたいと思います。

本年も何卒よろしくお願いいたします。