スペシャリスト?ジェネラリスト?

こんばんは、スタッフのUです。

先日4月23日、脚本執筆やラジオのパーソナリティーなど多彩な活動を展開されていた大宮エリーさんが49歳で亡くなりました。人が亡くなるニュースはいつでも胸が痛みますが、若い方の訃報はさらに辛いものがあります。心よりご冥福をお祈りいたします。

以前テレビで何度か見かけたことはあったものの、あまり経歴を存じ上げなかったので、Wikipediaで調べてみると、驚きの情報が。

元々植物が好きであり、将来は「砂漠でも育つ植物」の研究をし地球を砂漠化から救いたかったという。 しかし、理系科目が苦手だったため、学校の先生から「お前は理系の大学に受からない」と言われた。その言葉に疑問を感じ、「数学が0点でも受かるところはないですか?」と質問したところ、「一つだけある。東大だ」の言葉を受け、東京大学の受験を決意。桐蔭学園高等学校を卒業後に1年間の浪人を経て、東京大学理科二類に合格。入学後、教授から聞かされたところによると東大入試の数学は実際に0点だったという。

「東京大学理科II類に数学0点で合格」??

東京大学の理系(理科I類,II類,III類)の二次試験はいずれも数学120点,理科(2科目選択)120点,英語120点,国語80点の計440点満点で(センター試験などの一次試験の点数は110点満点に圧縮し、二次試験とあわせた550点満点で合否が決まります)、理科II類の場合は二次試験でおよそ5割の220点が合格最低ラインの目処になります。私自身現役時代に理科II類を受験し、数学70点,理科60点,英語60点,国語30点ぐらいの点数を目指していた記憶があります(結果は不合格でした)。それが大宮さんの場合、数学が0点ということは、他の3科目(計320点満点)中、平均して7割近くとっていた計算になります。文系科目のスペシャリストだったのか?しかし彼女の大学卒業後の活躍を見ると、創造的な能力も持ち合わせたマルチなジェネラリストであったようにも見えます。

私たちも、自分たちが取り組む医療分野では徹底してスペシャリストであると同時に、その他の視点も幅広く持てるジェネラリストたりたいと思っています。