百歳

こんばんは、スタッフのUです。

昨日、染織ブランドアトリエシムラ代表の志村昌司さんのXのポストで、染織家の志村ふくみさんが百歳を迎えたことを知りました(昌司さんはふくみさんのお孫さんです)。

そこで、日本の百歳以上の方(センテナリアン)の人口を調べてみると2024年9月17日時点で95,119人で、去年の9月15日時点での92,139人から2,980人増加しているそうです。

「百歳」といえば私などはどうしても、百歳超の双子として一時期メディアなどでも引っ張りだこだった「きんさん・ぎんさん」のことを思い出すのですが、きんさん・ぎんさんが百歳を迎えたのが1992年で、その当時の日本の百歳以上の人口が4,152人。日本の人口は1992年と今でほとんど変わりませんので(1992年が1.244億人、2024年が1.248億人)、このように見てみても日本社会の高齢化が激しい勢いで進んでいることがよくわかります。

社会の仕組みもそれに応じて速やかに変わっていかなければならないところですが、私たちもそのような社会の変化を視野に入れつつ仕事を進めていこうと思います。

September

こんばんは、スタッフのUです。

タイトルの”September”は、アメリカのバンド「アース,ウィンド&ファイヤー」の1978年のヒット曲です。

Earth, Wind & Fire – September (Official HD Video) | YouTube

いま聴いてもかっこいいですね。

FMラジオなどを聴いていると、9月だからということでこの”September”がかかることがありますが、歌詞の最初には

Do you remember the 21st night of September?

とあります。つまり、「君は9月21日の夜のことを覚えているかい?」と、9月のことを振り返っているのですね。その後も歌詞は、

Our hearts were ringin’

In the key that our souls were singin’

As we danced in the night, Remember

How the stars stole the night away

と、ずっと過去形でその9月の夜の思い出を歌っています。では一体いつ9月のことを思い返しているのでしょうか?その答えも歌詞の中にストレートに出てきます。

Now December

と。つまりあれは「12月に9月のことを振り返っている歌」なんですね。

ブルース・スプリングスティーンの曲 “Born in the U.S.A.” (1984年) などもあの勇ましい曲調から、愛国心を駆り立てるような類の歌だと勘違いされがちですが、実はベトナム戦争の帰還兵の辛い境遇を歌ったものなんですね。

Bruce Springsteen – Born in the U.S.A. (Official Video) | YouTube

歌詞に限らず人の話も表面的にだけ聞いているとまるで見当はずれな受け止め方をしかねません。仕事上でもしっかり対話を重ね、相手の方の声を最大限漏らさず聴くように心がけたいものです。

12ラウンド

こんばんは、スタッフのUです。

先日、井上尚弥選手のボクシングの世界タイトルマッチがあったようですね。相手選手が途中で腰を痛めてのTKO (7ラウンド)という、今まで見たことも聞いたこともない幕切れだったようですが(相手のヘドニー選手のご無事をお祈りします)。

試合後のインタビューで井上選手が「12ラウンドを通して試合を組み立てようと思っていた」と語っているのをネットの記事で見てふと思い出したことですが、昔はボクシングの世界タイトルマッチは15ラウンド制だったんですよね。それが12ラウンド制になった理由としてよくいわれるのは、いわゆる「リング禍」、つまり試合中での打撃が元で選手が重傷を負ったり最悪の場合亡くなってしまうという事態を避けるため、というものです。

1982年11月、韓国のキム・ドゥック選手がチャンピオンのレイ・マンシーニ(アメリカ)に挑んだWBA世界ライト級タイトルマッチで、14ラウンドでTKO負けしたキム選手が試合の数日後に亡くなった事件が大きく影響をしていると言われています(悲劇はこれだけにとどまらず、のちにキム選手の母親が自殺し、試合を捌いたレフェリーまで自殺、相手のマンシーニ選手まで再三自殺未遂をするなどの悲しい事態となってしまったようです…)。そこでWBC (WBAではなく)が、ラウンド数を15から12に変え、WBA、IBFがそれに追随した…と一般的には言われています。

しかし、12ラウンド制にすることで試合がよりコンパクトになり、観客にとっても観やすく、テレビ放映に適した長さになる、など興行的なものが理由だったという説もあるようです。

シルヴェスター・スタローンが監督・主演を務めた映画「ロッキー」シリーズではどうだったのだろうと思って調べてみると、「ロッキー」(1976年),「ロッキー2」(1979年)のみならず、1985年の「ロッキー4 炎の友情」にいたるまで、タイトルマッチのシーンはすべてなぜか15ラウンド制で描かれているようです。なぜでしょうね…。

中には「12ラウンド制になってからタイトルマッチがつまらなくなった」という意見もあるようですが、私たちが見たいのはスポーツであって、残酷なショーではないはず。何事も健康第一です。私たちも、自分自身の健康に十分留意し、無理なく皆さんの健康のために奉仕できればと思います。

全日本製造業コマ大戦

こんばんは、スタッフのUです。

ふとしたことがきっかけで表題のイベントを知りました(「対戦」ではなく「大戦」です)。

私と同世代かそれより年上(50代以上)の方々は、子どものころにコマやベーゴマで、どちらがより強いかどちらがより長く回し続けることができるかを競い合ったことがある方もいらっしゃると思いますが、それをもっと本気にしたもののようです。

「全日本製造業コマ大戦」のホームページ

中小の製造業が各社の技術の粋を尽くしたコマを製作して持ち寄り、中央部が若干凹んだ土俵上でその強さや持久性を競い合うというのがイベントの趣旨です。

もちろんどんなコマでもよいわけではなく、サイズに関しても規定がありますし、勝敗に関しても細かくルールが定められています。

「全日本製造業コマ大戦」のルール

他のコマとぶつかったときの強さを追求するなら低重心で重量感があるものを作ることになりますし、回転時間を長くしようとすれば軽量化を目指すことになるでしょう。そこに各参加企業の知恵が絞られるわけですが、中には設置部分(軸)と胴体部分を分割しそのあいだにベアリングを入れ摩擦を減らすことで回転時間を長くしようとするもの(ベアリング型)や、回転している間に胴体部分が外に開くなどのように変形し、衝突などの攻防戦に強くしたもの(変形型)や、軸の先端を尖らせることで土俵斜面の一点に突き刺さり他のコマとの衝突をできるだけ回避するもの(一点回転型)など、色々な種類が出てくるようです。しかし、変形型の場合、回転後の静止状態が回転前の形状に戻っていない場合1敗となりますし(ルール5−5)、一点回転型の場合、土俵斜面の一点に突き刺さることだけに特化して製作されますので、突き刺さりそびれて土俵真ん中の凹部に入ってしまうと他ゴマにあっけなく負けることになります。

「大戦」の様子に興味が出てきた方はぜひ以下の公式YouTubeチャンネルをご覧ください。

全日本製造業コマ大戦公式YouTubeチャンネル

NHKで『魔改造の夜』という番組でも出場者の方々が口々に言っているように、開発というものには「遊び心」や「チャレンジ精神」が大切ですね。私たちもチャレンジ精神をもって開発に取り組んでいきたいと思います。

トランスアメリカ・フットレース

こんばんは、スタッフのUです。

タイトルは、1992年から1995年にアメリカで行われた、64日間かけて西海岸のロサンゼルスから東海岸のニューヨークまでの約4700kmを走って横断するという、いわゆる「ウルトラマラソン(42.195kmより長い距離を走るマラソン)」のひとつです。ランナーは毎日決められた区間を走り、最終的にはその積算タイムによってランキングが決められます。30年近く前にNHKでこのレースのドキュメンタリー番組を見た記憶があります。

私がこのレースのことを思い出したのは、先日このニュースに触れたためです。

フォークシンガー、高石ともやさん死去 82歳 「受験生ブルース」 | 毎日新聞

実は高石ともやさんはこの「トランスアメリカ・フットレース」の完走者なのです(高石さんが参加したのは1993年)。マラソンやトライアスロンにも頻繁に参加し市民ランナーとしても知られた高石さんですが、このレースのときは51歳。タフな方ですね。

ちなみにこの北米大陸横断のウルトラマラソンですが、初めて開催されたのは1928年(その時の大会名は「インターナショナル・トランスコンチネンタル・フットレース」。1929年にも開催されましたが、その後は上記の1992年まで開催されず)。元々はフランスの自転車レース「ツール・ド・フランス」(今年もパリ・オリンピックの直前まで開催されていましたね)のランニング版をアメリカでできないかと、興行主のチャールズ・C. パイルが開催したものだそうです。アメリカン・フットボールのリーグ化などを果たしたパイルが仕掛けただけに、単なるレースとしてだけでなく、興行としてもよくできたものだったようです。ランナーは毎晩、その日のゴール地点に設置された専用のテント村に宿泊しますが、テント横ではツアーに同行した芸人などによるショーが繰り広げられ、近隣住民を招くことで入場収入を得、またイベントの協賛企業を募って広告収入も得ていたとのこと。

しかし、64日間で4700kmということは1日平均約73km。考えただけで目もくらみそうですが、マラソンでも仕事でも一歩一歩前に進んでいけば必ずゴールには辿り着くはずですので、目の前のことにコツコツと丁寧に取り組んでいくことが大切ですね。