トランスアメリカ・フットレース

こんばんは、スタッフのUです。

タイトルは、1992年から1995年にアメリカで行われた、64日間かけて西海岸のロサンゼルスから東海岸のニューヨークまでの約4700kmを走って横断するという、いわゆる「ウルトラマラソン(42.195kmより長い距離を走るマラソン)」のひとつです。ランナーは毎日決められた区間を走り、最終的にはその積算タイムによってランキングが決められます。30年近く前にNHKでこのレースのドキュメンタリー番組を見た記憶があります。

私がこのレースのことを思い出したのは、先日このニュースに触れたためです。

フォークシンガー、高石ともやさん死去 82歳 「受験生ブルース」 | 毎日新聞

実は高石ともやさんはこの「トランスアメリカ・フットレース」の完走者なのです(高石さんが参加したのは1993年)。マラソンやトライアスロンにも頻繁に参加し市民ランナーとしても知られた高石さんですが、このレースのときは51歳。タフな方ですね。

ちなみにこの北米大陸横断のウルトラマラソンですが、初めて開催されたのは1928年(その時の大会名は「インターナショナル・トランスコンチネンタル・フットレース」。1929年にも開催されましたが、その後は上記の1992年まで開催されず)。元々はフランスの自転車レース「ツール・ド・フランス」(今年もパリ・オリンピックの直前まで開催されていましたね)のランニング版をアメリカでできないかと、興行主のチャールズ・C. パイルが開催したものだそうです。アメリカン・フットボールのリーグ化などを果たしたパイルが仕掛けただけに、単なるレースとしてだけでなく、興行としてもよくできたものだったようです。ランナーは毎晩、その日のゴール地点に設置された専用のテント村に宿泊しますが、テント横ではツアーに同行した芸人などによるショーが繰り広げられ、近隣住民を招くことで入場収入を得、またイベントの協賛企業を募って広告収入も得ていたとのこと。

しかし、64日間で4700kmということは1日平均約73km。考えただけで目もくらみそうですが、マラソンでも仕事でも一歩一歩前に進んでいけば必ずゴールには辿り着くはずですので、目の前のことにコツコツと丁寧に取り組んでいくことが大切ですね。

ラ・マルセイエーズ

こんばんは。スタッフのUです。

いまフランスではパリ・オリンピックの真っ最中ですね。

各競技はもちろん、首を斬られたマリー・アントワネットが登場するという、開会セレモニーでの衝撃的な演出も話題になっています。晴れの開会セレモニーでの残酷な演出に対して戸惑う気持ちもわかりますが、それを言いだすと、開催国フランスの国歌「ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise)」の歌詞もかなりインパクトは強いです。

冒頭のメロディーはザ・ビートルズの「愛こそはすべて(All You Need Is Love)」のイントロでも使われています。歌は7番までありますが、リフレイン(ルフラン)の部分の歌詞を書いてみると以下のようになります。

Aux armes, citoyens,
Formez vos bataillons,
Marchons, marchons !
Qu’un sang impur
Abreuve nos sillons !

市民たちよ、武器を取れ
隊列を組織せよ
進もう 進もう!
不純な血が
我らの田畑の畝を濡らすまで!

(諸々参考にしつつ、辞書を引きつつの拙訳)

なんとも過激な歌詞ですね…。しかし、元々がフランス革命の際に生まれた革命歌であることを考えるとさもありなんという気もします。時代状況により、国歌として歌うことを禁止されたことも何度かあったようですし、過去には「これが国歌でいいのか?」という議論もあったようですが、現在はこれがフランス国歌として定着しています。

何事も表面だけでなく、その背景を知ることはとても大事ですね。私たちも病気の表面的な症状だけでなく、そのさらに奥まで視点を行き届かせていくための力になっていきたいと思っています。

水辺の事故にご注意

こんばんは、スタッフのUです。

今年も猛暑が続いておりますが、皆さん体調を崩されたりしていないでしょうか。

これだけ暑いと海や川などの水辺に行きたくなる方もいらっしゃるかと思いますが、水辺で遊ぶ際にはくれぐれもお気をつけください。

たとえば去年2023年には、1,392件の水辺の事故が起こり、そのうち743名の方が死亡あるいは行方不明となっています(「警察庁生活安全局生活安全企画課」の発表)。

私の従兄も、18年前の夏に海で溺れて亡くなりました。原因ははっきりとはわかりませんが、朝早くから友だちとボートで海に出てそのボートから海に入るなりそのまま沈んでいってしまったということですので、水の冷たさで心臓発作を起こしたのではないかと推察しています。

海だけで考えても気を付けるべきポイントはいくつもあります。水深が突然深くなったところにはまり溺れたり、離岸流に巻き込まれ流されたり、クラゲなどに刺されてパニックになったり。

「指定された場所以外では遊ばない」とか「基本的に一人では泳がない」とか「溺れかけたときには暴れず静かに体を水に浮かべる」とか「離岸流に巻き込まれたときは、流れに平行に泳いで岸に戻ろうとするのでなく、流れに垂直に泳ぐ」とか「溺れている人がいても自力で助けようとせず、溺れている人がしがみつけるような何かを投げる」とか、色々なサイトで対策は示されていますが、いざその状況になってみると冷静な行動はなかなか難しいのではないかと思います。

ですので、ライフ・ジャケットや浮き輪など、まずは装備を万全にして、上記のような注意点を頭の片隅に留めながら、水辺の遊びを楽しんでいただきたいと思います。

以下のような海上保安庁によるページもありますので、ぜひご参照ください。

海の安全情報|海上保安庁

何事も備えあれば憂いなし。私たちも、皆さんに健康な生活を送っていただくための「備え」の一つになれればと思っております。