ラ・マルセイエーズ

こんばんは。スタッフのUです。

いまフランスではパリ・オリンピックの真っ最中ですね。

各競技はもちろん、首を斬られたマリー・アントワネットが登場するという、開会セレモニーでの衝撃的な演出も話題になっています。晴れの開会セレモニーでの残酷な演出に対して戸惑う気持ちもわかりますが、それを言いだすと、開催国フランスの国歌「ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise)」の歌詞もかなりインパクトは強いです。

冒頭のメロディーはザ・ビートルズの「愛こそはすべて(All You Need Is Love)」のイントロでも使われています。歌は7番までありますが、リフレイン(ルフラン)の部分の歌詞を書いてみると以下のようになります。

Aux armes, citoyens,
Formez vos bataillons,
Marchons, marchons !
Qu’un sang impur
Abreuve nos sillons !

市民たちよ、武器を取れ
隊列を組織せよ
進もう 進もう!
不純な血が
我らの田畑の畝を濡らすまで!

(諸々参考にしつつ、辞書を引きつつの拙訳)

なんとも過激な歌詞ですね…。しかし、元々がフランス革命の際に生まれた革命歌であることを考えるとさもありなんという気もします。時代状況により、国歌として歌うことを禁止されたことも何度かあったようですし、過去には「これが国歌でいいのか?」という議論もあったようですが、現在はこれがフランス国歌として定着しています。

何事も表面だけでなく、その背景を知ることはとても大事ですね。私たちも病気の表面的な症状だけでなく、そのさらに奥まで視点を行き届かせていくための力になっていきたいと思っています。