こんばんは、スタッフのUです。
ふとしたことがきっかけで表題のイベントを知りました(「対戦」ではなく「大戦」です)。
私と同世代かそれより年上(50代以上)の方々は、子どものころにコマやベーゴマで、どちらがより強いかどちらがより長く回し続けることができるかを競い合ったことがある方もいらっしゃると思いますが、それをもっと本気にしたもののようです。
中小の製造業が各社の技術の粋を尽くしたコマを製作して持ち寄り、中央部が若干凹んだ土俵上でその強さや持久性を競い合うというのがイベントの趣旨です。
もちろんどんなコマでもよいわけではなく、サイズに関しても規定がありますし、勝敗に関しても細かくルールが定められています。
他のコマとぶつかったときの強さを追求するなら低重心で重量感があるものを作ることになりますし、回転時間を長くしようとすれば軽量化を目指すことになるでしょう。そこに各参加企業の知恵が絞られるわけですが、中には設置部分(軸)と胴体部分を分割しそのあいだにベアリングを入れ摩擦を減らすことで回転時間を長くしようとするもの(ベアリング型)や、回転している間に胴体部分が外に開くなどのように変形し、衝突などの攻防戦に強くしたもの(変形型)や、軸の先端を尖らせることで土俵斜面の一点に突き刺さり他のコマとの衝突をできるだけ回避するもの(一点回転型)など、色々な種類が出てくるようです。しかし、変形型の場合、回転後の静止状態が回転前の形状に戻っていない場合1敗となりますし(ルール5−5)、一点回転型の場合、土俵斜面の一点に突き刺さることだけに特化して製作されますので、突き刺さりそびれて土俵真ん中の凹部に入ってしまうと他ゴマにあっけなく負けることになります。
「大戦」の様子に興味が出てきた方はぜひ以下の公式YouTubeチャンネルをご覧ください。
NHKで『魔改造の夜』という番組でも出場者の方々が口々に言っているように、開発というものには「遊び心」や「チャレンジ精神」が大切ですね。私たちもチャレンジ精神をもって開発に取り組んでいきたいと思います。