現在活動中のプロジェクトのご紹介

当法人代表の山本一道が参加した論文がESC Heart Failure誌に掲載されました。

愛媛大学循環器内科との共同研究で、NT-proBNPという心不全の診断に用いられる血清検査の、一般住民における値の予測モデルを開発した論文で、NT-proBNPの予測モデルとしては世界で初のものとなります。

A prediction model for estimating NT-proBNP in a general Japanese population: the Toon Health Study

このモデルを用いて算出した値から5年後の心不全の発症を予測する新しい診断法も提案しており心不全治療に対して貢献することが期待されます。

「日本の古本屋」

こんばんは、スタッフのUです。

私は本を読むのはとても遅いのですが、本という「もの」自体が好きでよく買っています。

しかし、昨今の出版不況もあってか、ほんの数年前に出たばかりの本もすぐに絶版になっているケースが随分と増えました。メルカリなどのサイトではその絶版の状況に乗じてとんでもない高値で売りに出している人もいますし(Amazonでも、とても古書店とは思えぬアカウントが、同様に高値で出品しているのが目立ちます)、最近ではブックオフオンラインでも古本の値段が上がってきており、欲しいと思った本が手軽に手に入らないことも増えてきました。

そこで私がよく使っているのが、タイトルに掲げた「日本の古本屋」というサイトです。

日本の古本屋

もちろんなんでも見つかるわけではありませんし、メルカリなどと違い、本の写真が載っていないケースも多いので、買う際に不安がないわけではありませんが、この時代に古本屋を経営しながら紙の本の文化を維持しようとする方々を応援する意味でも、私はこのサイトをよく使っています(あ、表示されている金額に送料が含まれていないケースもありますのでご注意ください)。

皆さんもよろしければぜひご活用ください。

新しいものももちろん大切ですが、長い歴史を経て積み上げられてきた古いものから知恵を得る努力も大事にしたいものですね。

嗚呼、古本屋に事欠かない東京の人がうらやましい…(筆者は兵庫県在住です)。

ウディ・アレン『アニー・ホール』

こんばんは、スタッフのUです。

最近、腰を落ち着けて本を読んだりできないときなどに、サブスクで映画を観ることが増えました。先日観たのは、ウディ・アレン監督・主演の『アニー・ホール』(1977年)。

ウディ・アレンの作品を観るのは今回が初めてだったのですが、アルビー・シンガー(ウディ・アレン)がカメラに向けて話しかけたり、登場人物の心の声が観客に聞こえてきたり、別々の場所での二人の行動が画面割りで同時に提示されたりなど、今となっては却って新鮮に見える手法が散りばめられていて、それなりに楽しく観られました。英語がわかって、そしてアメリカ文化(あるいは少なくとも、いわゆるアメリカン・ジョーク)に精通していれば、もっと楽しめたのだろうなとは思いますが。

映画をそんなに観たことがあるわけではない私にとっても、クリストファー・ウォーケン(『ディア・ハンター』でロシアン・ルーレットにはまりこんでいくニック役の俳優)は出てくるわ、シェリー・デュバル(『シャイニング』のジャック(ジャック・ニコルソン)のパートナーのウェンディー役の俳優)は出てくるわ、ポール・サイモン(あのサイモン&ガーファンクルのポール・サイモンです)は出てくるわ、本筋とは関係無いところでも色々と楽しめました(クリストファー・ウォーケンのドライブのシーンは声を出して笑ってしまいました)。

映画を観た本数がとても少ないので、いわゆる「シネフィル」的な楽しみ方は到底できる気がしませんが、それでも少しずつでも知っていくと、色々なところが繋がってきて楽しみ方が増えていきそうです。

医療や学問の世界でも、知識として完璧にパッケージ化されたものなんてあり得ませんし、未知の領域を切り開いていくのがその宿命であり、面白みでもあるのだろうと思います。色々な方向性をもって掘り進めていくうちに、思わぬところがふと繋がったりする(いわゆるセレンディピティってそういうものかという気がします)。その「ふと」に繋がるべく、今後もいま進めている事業をしっかり掘り進めていきたいと思います。

むきやうさみふはなかしし

こんばんは、先週皆さんに「体調崩されていませんか?」と言いながら、自分が風邪を引いたスタッフ・Uです。私はもっぱら鼻から風邪が始まるのですが、まさかこれは花粉症?(今のところまだ花粉症にはなっていません)

さて、タイトルの文字列、聞いたことがある方はいるでしょうか?聞いたことがない方にとっては何かの呪文のようですね。

これ、実は旧暦での月の呼び名(和風月名)の覚え方の一つなんです。

…睦月(つき)(1月)

…如月(さらぎ)(2月)

…弥生(よい)(3月)

…卯月(づき)(4月)

…皐月(つき)(5月)

…水無月(なつき、なづき)(6月)

…文月(づき、みづき)(7月)

…葉月(づき、つき)(8月)

…長月(がつき、がづき)(9月)

…神無月(んなづき)(10月)

…霜月(もつき)(11月)

…師走(わす)(12月)

以上のように月名のあたま一文字を順に並べたものになっているわけです。

読み方も、月名の由来の説も色々ありますが、例えば今月3月の「弥生」で言えば、「木草弥生い茂る(きくさいやおいしげる)月」、つまり「草木が生い茂る月」という意味の言葉から来ているという説があるようです(今回の記事は、私が「あぁ、もう弥生、三月だなぁ」と思ったことがきっかけで書いています)。

私たちがいた塾では、この暗記法を

「無経、三味婦、鼻が獅子」

という、まったく意味のわからないこじつけの文で覚えさせられましたが、こういうものは意味がなくてもとにかく覚えてしまえばいいんですものね(そして実際、そこから40年近くが経とうというのに未だに忘れません…)。

その一方、丸暗記が難しいものもあります。たとえば高校数学の「三角関数」の単元では、いわゆる「加法定理」を筆頭に公式が山のように出てきます。「倍角の公式」、「半角の公式」、「三倍角の公式」、「和⇄積の公式」など。

たとえば正弦(sin)の加法定理は

sin ( α ± β ) = sin α cos β ± cos α sin β

で、この公式の覚え方として有名なものは「咲いた(sin)コスモス(cos)、コスモス(cos)咲いた(sin)」だと思いますが、この調子で他の公式を覚えようと思うとかなり大変です。

でも、cosの加法定理を(できれば余弦定理を使った証明のしかたもセットで)覚えておけば、あとの公式はそこから全て導いていくことができます。

もちろんその導き方を覚えておく必要はありますが、丸暗記しようとした場合は公式を忘れてしまうともうどうしようもありませんが、導き方(考え方)を覚えてさえいれば、公式を忘れても自分でなんとか作れますし、暗記にさく労力を減らすことができます。

理詰めで把握できるところはトコトン理詰めで、覚えるしかないところは効率も意識しつつ何度も何度も触れる。私たちの仕事の中でもしっかり意識していきたいところです(もっとも、受験勉強と違って、私たちは忘れたら調べたらいいだけなんですけどね…)。